苦手なアウェイ札幌戦を制し、広島戦に引き続き勝点3を積み重ねたF・マリノス。
宮市選手の新チャントも披露され、さらに勢いを加速して優勝争いに名乗りを上げてもらいたいところです。
ここでは、2024年6月23日(日)に札幌ドームで行われたJ1第19節「コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス」観戦記を記します。
F・マリノスのスタメン
F・マリノスのスタメンは、先日の広島戦から2名の入れ替えにとどまりました。
最終ラインにはエドゥアルド選手が先発し、上島選手とコンビを組みます。
負傷中の永戸選手の替わりには、広島戦でCBを務めた渡邉選手が左SBに。
前線には、井上選手に替わって宮市選手が2試合ぶりにスタメンに名を連ねます。
そして、エウベル選手がサブメンバー入りを果たしたのは、チームにとってもサポーターにとっても心強いのではないでしょうか。
勝点を重ねていく上でも欠かせない選手の復帰です。
【前半】好調コンビが相手ゴールへ迫る
これまでの対戦通り、札幌はマンツーマンディフェンスでF・マリノスの攻撃を封じてきました。
これにより、F・マリノスは思うように前線にボールを運べない場面が続きます。
しかし、最近F・マリノスを牽引する2名の選手がゴールの予感を感じさせてくれました。
ヤン選手は得意のドリブルを駆使し、天野選手は相手の裏を取る動きで積極的に札幌ゴールへと迫ろうとしていましたね。
10分、天野選手からヤン選手へとパスがつながり、最後は宮市選手がフィニッシュまで持ち込んだシーンは、欲しくも菅野選手の好セーブに阻まれます。
前半終了間際にも、ヤン選手と天野選手が前線へと駆け上がり、右のヤン選手が左足を振り抜き菅野選手に弾かれてゴールが奪えませんでした。
いずれも、崩すかたちとしては決して悪くはなく、身体能力を生かした菅野選手のプレーを褒めるべきでしょう。
【後半】値千金のPK
ようやく試合が動いたのは、広島戦で2ゴールしたヤン選手のプレーからでした。
後半18分 ロペス選手Goal!
ヤン選手のセンタリングが駒井選手の腕にあたります。
そして、VARの結果F・マリノスがPKを獲得。
ロペス選手が菅野選手の動きを最後まで読み切り、今季12点目をゲットします。
これまでは、先制点を奪うと追加点が重ねられず、その後相手に同点弾を奪われたり、逆点されて勝点3を逃す試合がいくつもありました。
そんなF・マリノスにとって2点目を奪うことは必至ですが、テレビ越しに観ても連戦による選手たちの疲れは隠せませんでしたね。
一方、札幌にとっても5連敗することは許されず、一進一退の攻防が続きます。
それでも、キューウェル監督は選手交代を駆使したり、ピッチ上の選手たちは足を止めることなく上手に時間を進めたりして難局を回避。
最後は、ロペス選手が獲得した得点を守り切り、0-1でアウェイ札幌戦を3年ぶりに制します。
あまりにも厳しい日程
次の試合は、北の大地から一転して九州まで南下。
福岡との戦いが待ち受けます(このような日程を組んだ日程くんを少なからず恨みます)。
今回対戦した札幌とは、まさに真逆なタイプのクラブとの対戦ですね。
札幌戦では選手の疲れが見え隠れしていたため、次の試合ではそれなりに入れ替えが求められそうです。
それでも、今の良い流れを途切らせないためには勝点3が必至。
少ないチャンスを生かして得点を重ね、横浜に帰還することを心から期待したいと思います。
最後に……
この試合の前には、以前宮市選手が港北区役所の1日区長を務めた際、自らリクエストしたチャントが約1年半ぶりに競技場に響きました。
ようやく、F・マリノスの一員としてサポーターに認められた証拠ですね。
彼に対するサポーターの期待はあまりにも大きく、時にその期待に応えられず、苦しい日々を過ごしたことも少なからずあったに違いありません。
今後は、より多くのゴールでクラブに勝利をもたらすことを期待します。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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