今季初の連勝。競合鹿島に続き、アウェイで町田に勝利できたことは、残留争いに苦しむマリノスにとって大きな収穫だ。
ここでは、2025年5月31日(土)に町田GIONスタジアムで行われたJ1第19節「FC町田ゼルビアvs横浜F・マリノス」観戦記を記します。
歯車1『攻撃 × 守備』
得点を重ねるも、守備が崩壊して多くの失点を喫した昨季。
それを補おうとして、守備に偏重しすぎて得点への道筋を見失った今季。
このように、攻守のバランスを失ったマリノスが、ようやく攻撃と守備の歯車が噛み合い始めた。
これまでのようにGKからビルドアップしたり、華麗なパス回しで相手ゴールへと向かったりするような、マリノスらしいサッカーはあまり見られない。
しかし、しっかり守備して相手のチャンスの芽を摘み、流れを掴んだら一気に攻勢へ転じることで、失点数が減り得点数が伸びてきた。
現状は華麗なサッカーを展開できる状況ではなく、一つでも多くの勝点を重ねることが必須事項である。
今の自分たちに合ったサッカースタイルにたどり着けたことで、J1残留へ一筋の光明が指してきたと言える。
歯車2『ロペス × 他の選手』
ロペス選手が相手に取って脅威な存在であることは間違いない。
しかし、これまではほとんど試合に絡めむことができず、チームも彼自身も苦しみの渦中へ追い込まれていた。
ところが、ここ数試合はボールに触れるシーンをよく目にするようになってきたのは、誰が見ても明らかだ。
やはり、彼がボールに絡むことでマークが集中するため、同時にフリーの選手が生まれてゴールへの期待値が格段にアップする。
まさしく、ロペス選手とその他の選手の歯車が噛み合い始めた証拠だ。
現在、彼自身のゴールは最小限にとどまっているが、コンビネーションが良くなってきたことで再び得点を重ねるのは時間の問題だろう。
よって、チームの勝利数増も期待できる。
歯車3『サポーターたち × 選手たち」
一生懸命頑張るも、勝利できずに苦しむ選手や監督、その他のスタッフたち。
一方、必死にサポートするが、結果に結びつけることができずイライラを募らせるサポーターたち。
お互いの想いはすれ違うばかりであったが、勝利が重ねられたことでようやく両者の歯車が噛み合い始めた。
手前味噌だが、マリノスのサポーターは日本一、いや世界一と自負する。
そのサポーターと、素晴らしい選手たちが揃うマリノスが一体になれば怖いものなど何もない。
これまではそうであったし、これからもそうあるべきである。
さらに歯車を強固にする
ようやく噛み合い出したそれぞれの歯車。
飯倉選手が好セーブでマリノスに勝利を呼び込んだことで、辞任を表明した松永さんもさぞかし安心して身を引くことができるだろう。
さあ、次は新潟。
同じく残留争いの渦中にあり、一つ上をゆく新潟に勝利すれば、現在勝点差「2」に迫るマリノスとしては順位を入れ替えることができる。
カッコなどつけてられない、まずはなりふり構わず戦い目の前の勝利を掴むこで、さらに歯車の噛み合いを強固にすることができるだろう。
すると、必然的に次の目標へと突き進むことができる。


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