プライドとプライドがぶつかる大事な一戦。
監督交代後のF・マリノスには「強いマリノス」が戻りつつあり、現在3連勝中の川崎には復調の兆しが見えてきた印象です。
しかし、懸念材料として、今節喜田選手が出場停止のほか、前節怪我で途中交代した松原選手の出場が危ぶまれています。
一方、川崎は大南選手と瀬古選手がチームを離れることが発表されました。
それでも、F・マリノスにとって何より心強いのは、畠中選手や永戸選手の復帰が見込まれ、新鮮力・ジャン選手の加入もあって戦力が整いつつあること。
川崎側でも大島選手や三浦選手が復帰し、山田選手の好調も相まって次第に攻撃力を高めています。
ここでは、2024年8月17日（土）に行われるJ1第27節「川崎フロンターレvs横浜F・マリノス戦」プレビューを記します。
今季川崎の戦いぶりは？
第26節終了時点、8勝10分8敗・勝点34で10位に位置する川崎。
開幕アウェイ湘南戦を1-2で制すも、第2節ホーム磐田戦を4-5で競り負けたのを皮切りに3連敗を喫してスタートダッシュに失敗します。
その後も、あと1点が奪えなかったり、守備の詰めの甘さがあったりして、「10分」と引き分けの多さが目立っていました。
しかしながら、直近3試合ではいずれも3得点を挙げ3連勝と好調を維持。
その要因として、怪我から復帰した大島選手の活躍が挙げられそうです。
持ち前のパスセンスでゲームをコントロールしたり、的確なパスを通したりしてチームに活力をもたらしています。
システムの面でも、当初は橘田選手がアンカーを務める「中盤逆三角形」を形成していましたが、近頃では橘田選手と大島選手がコンビを組むダブルボランチシステムが機能。
さらに、それに呼応するかのように山田選手が3戦連続で複数ゴールをゲットするなど、徐々にかつての川崎が蘇るつつある印象。
その一方で、瀬古選手と大南選手が海外クラブ移籍を前提にチームを離れるなど、懸念材料があるのも事実です。
チーム内得点ランキングは、山田選手が11ゴールでトップ。
次いで、マルシーニョ選手が6ゴールと2番目に多く、家長選手5ゴール、脇坂選手5ゴール、ゴミス選手3ゴール、エリソン選手3ゴールと続いています。
過去5試合の対戦成績は？
直近5試合対戦成績
| 日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
| 2024/04/03 | 横浜vs川崎 | 0-0 | △ | |
| 2023/07/15 | 横浜vs川崎 | 0-1 | ● | |
| 2023/02/17 | 川崎vs横浜 | 1-2 | ○ | 西村、エウベル |
| 2022/08/07 | 川崎vs横浜 | 2-1 | ● | 仲川 |
| 2022/02/23 | 横浜vs川崎 | 4-2 | ○ | エウベル②、仲川② |
直近5試合の直接対決は、F・マリノスは2勝1分2敗で川崎とは拮抗しています。
今季ホームの戦いは、F・マリノスが持ち前の攻撃力をふんだんに発揮して試合を優位に進めましたが、決定力を欠きゴールが奪えません。
さらに、後半には川崎側の退場により数的優位になるも、カウンター主体に切り替える川崎の固い守備を崩すことができず0-0で引き分けています。
なお、この試合では、怪我から復帰の畠中選手が約7ヶ月半ぶりに先発復帰を果たしています。
直近5試合アウェイ対戦成績
| 日付 | 対戦 | スコア | 勝敗 | 得点者 |
| 2023/02/17 | 川崎vs横浜 | 1-2 | ◯ | 西村、エウベル |
| 2022/08/07 | 川崎vs横浜 | 2-1 | ● | 仲川 |
| 2021/02/26 | 川崎vs横浜 | 2-0 | ● | |
| 2020/11/18 | 川崎vs横浜 | 3-1 | ● | 畠中 |
| 2019/11/30 | 川崎vs横浜 | 1-4 | ◯ | 仲川、エリキ②、遠藤 |
アウェイでの直近5試合にフォーカスすると、F・マリノスは2勝3敗で川崎に負け越しています。
特に、敗れた試合はいずれも無得点、もしくは最小得点に抑えられていているのが気になります。
一方、連覇を狙う昨年の開幕戦では、前半のうちに西村選手とエウベル選手がゴールを挙げて1-2で勝利しています。
F・マリノスの戦い方は？
4連勝を目指して対戦した神戸戦。
エドゥアルド選手のゴールで先制するも、武藤選手の2ゴールで逆転を許して1-2で敗戦しました。
それでも、 ハッチンソン監督就任後はかつてのダブルボランチシステムを採用し、強いF・マリノスが息を吹き返しつつあります。
特に、就任後3戦のうち、勝利した2戦はいずれも複数得点を挙げて攻撃力復調の兆しが見えてきました。
一方、ディフェンスの面では安定力を欠き、3戦で5失点と多くなっているのが気になるところ。
特に、GKは試合ごとに入れ替わったり、SBでは怪我人過多によりパフォーマンスが一定でなかったりしてつまらない失点をしたり、お互いの連携でも支障をきたしたりしています。
F・マリノスの予想メンバー
GK 飯倉
DF 加藤蓮 畠中 エドゥアルド 永戸
MF ジャン 渡辺 天野
FW ヤン ロペス エウベル
SUB ポープ 上島 山根 西村 植中 井上 水沼
GKには、引き続き飯倉選手を予想。
失点の多いDF陣には、希望的観測で畠中選手と永戸選手の復帰を待ち望みます。
マルシーニョ選手と対峙するであろう右SBには、前節負傷した松原選手に代わり加藤蓮選手。
今節出場停止の喜田選手に代わり、ボランチの一角にはジャン選手を当てはめてみました。
先述したように、F・マリノスが勝利するにはしっかり守って複数得点することが必須です。
いずれにしても、川崎相手に力負けすることはF・マリノスとしてのプライドが許しません。
復帰選手や新加入選手の新たなパフォーマンスで、川崎を一蹴することを期待します。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます
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