2022年11月5日(土)、我が横浜F・マリノスは2019年以来5度目のシーズンタイトルを獲得しました。まさに、監督・選手・スタッフ、そしてサポーターが一丸となって獲得したタイトルと言えるでしょう。ここでは、今回のタイトルを心から祝福すると共に、過去4度のシーズン優勝を振り返りマリノスの強さを改めて確認したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
目次
1993年〜2022年までの30シーズンの順位を確認
1993年に華々しく開催されたJリーグ。当初は「Jリーグブーム」のおかげで中々チケットが手に入れられなかったり、競技場の周りには多くのダフ屋がたむろし高額のチケットを販売していたりしたことも。
当時の試合内容を振り返れば、決して今ほどプレーの質が高いとは言えないかも知れません。しかし、時には喜んだり、時には悔しがったりして、戦う選手たちから多くの感動を与えてもらいました。
年度 | 1st | 2nd | 年間 | マリノス監督 | 年間優勝 |
1993 | 3 | 3 | 4 | 清水秀彦 | ヴェルディ川崎 |
1994 | 9 | 3 | 6 | 清水秀彦 | ヴェルディ川崎 |
1995 | 1 | 3 | 1 | ホルヘ・ソラリ 早野宏史 | 横浜マリノス |
1996 | – | – | 8 | 早野宏史 | 鹿島アントラーズ |
1997 | 5 | 3 | 3 | ハビエル・アスカルゴルタ | ジュビロ磐田 |
1998 | 4 | 4 | 4 | ハビエル・アスカルゴルタ | 鹿島アントラーズ |
1999 | 7 | 3 | 5 | アントニオ・デラ・クルス | ジュビロ磐田 |
2000 | 1 | 5 | 2 | オズワルド・アルディレス | 鹿島アントラーズ |
2001 | 15 | 10 | 13 | オズワルド・アルディレス 下條佳明 セバスティアン・ラザロニ | 鹿島アントラーズ |
2002 | 2 | 6 | 2 | セバスティアン・ラザロニ 下條佳明 | ジュビロ磐田 |
2003 | 1 | 1 | 1 | 岡田武史 | 横浜 F・マリノス |
2004 | 1 | 6 | 1 | 岡田武史 | 横浜 F・マリノス |
2005 | – | – | 9 | 岡田武史 | ガンバ大阪 |
2006 | – | – | 9 | 岡田武史 水沼貴史 | 浦和レッズ |
2007 | – | – | 7 | 早野宏史 | 鹿島アントラーズ |
2008 | – | – | 9 | 桑原隆 木村浩吉 | 鹿島アントラーズ |
2009 | – | – | 10 | 木村浩吉 | 鹿島アントラーズ |
2010 | – | – | 8 | 木村和司 | 名古屋グランパス |
2011 | – | – | 5 | 木村和司 | 柏レイソル |
2012 | – | – | 4 | 樋口靖洋 | サンフレッチェ広島 |
2013 | – | – | 2 | 樋口靖洋 | サンフレッチェ広島 |
2014 | – | – | 7 | 樋口靖洋 | ガンバ大阪 |
2015 | 6 | 5 | 7 | エリク・モンバエルツ | サンフレッチェ広島 |
2016 | 11 | 7 | 10 | エリク・モンバエルツ | 鹿島アントラーズ |
2017 | – | – | 5 | エリク・モンバエルツ | 川崎フロンターレ |
2018 | – | – | 12 | アンジェ・ポステコグルー | 川崎フロンターレ |
2019 | – | – | 1 | アンジェ・ポステコグルー | 横浜 F・マリノス |
2020 | – | – | 9 | アンジェ・ポステコグルー | 川崎フロンターレ |
2021 | – | – | 2 | アンジェ・ポステコグルー ケヴィン・マスカット | 川崎フロンターレ |
2022 | – | – | 1 | ケヴィン・マスカット | 横浜 F・マリノス |
我が横浜F・マリノスは、これまでに4度のシーズンタイトルを獲得し、2022年度で5度目のタイトル獲得となります。
最初のシーズンタイトルは、1995年にシーズン途中から監督に就任した早野宏氏の時。
1stステージ優勝のマリノスと、2ndステージ優勝のヴェルディがチャンピオンシップで戦いました。
2度目の優勝の2003年シーズンには、日本代表監督をつとめた岡田武史氏が監督に就任。2003年、2004年と連覇を果たしました。
2018年から指揮を執ったアンジェ・ポステコグルーが掲げる超攻撃サッカーは、相手チームを圧倒する戦いぶりと魅力ある内容でマリノスサポーターの心を鷲掴み。4度目の優勝を果たしました。
そして、2022年、ケヴィン・マスカット監督率いるマリノスが5度目のタイトル獲得に成功します。
ちなみに、最もシーズンタイトルを獲得しているのが8度の記録を持つ鹿島アントラーズ。
2007〜2008年にかけては前人未到の3連覇を達成し、鹿島黄金時代を築きました。
我がマリノスも、今年の優勝をきっかけにシーズンタイトルを獲得し続け、鹿島の記録を塗り替えていってくれることを、多くのマリノスサポーターが望んでいるます。
【1995年】 1st 1位・2nd 3位・年間1位 ☆
1995年のJリーグは2シーズン制で開催。
1stステージ優勝の「横浜マリノス」と2ndステージ優勝の「ヴェルディ川崎」が、Jリーグ年間王者を決めるチャンピオンシップで対戦しました。
1995チャンピオンシップ第1戦【横浜マリノス 1 vs 0 ヴェルディ川崎】国立競技場
次から次へ攻撃を仕掛けてくるヴェルディに対し、持ち前の粘り強さで川崎の攻撃を跳ね返すマリノス。
最初の得点の瞬間は、後半始まって早々の3分に訪れます。
山田の右からのクロスに安永が飛び込み、そのこぼれ球をビスコンティが冷静に押し込んで、これが決勝点となりました。
1995チャンピオンシップ第2戦【ヴェルディ川崎 0 vs 1 横浜マリノス】国立競技場
前半29分、ヴェルディの守備ラインが整う間も無く、右からビスコンティが正確なフリーキック。それに井原が頭で合わせ、ボールは右サイドネットに吸い込まれマリノス先制。
その後、再三に渡るヴェルディの激しい攻撃にさらされますが、高さと強さで勝る硬い守備でヴェルディの攻撃を守り切り、マリノスが第1戦に続き第2戦も勝利して年間王者を勝ち取りました。
2戦とも現地観戦しましたが、初の年間王者獲得ということでとても興奮したのを憶えています。
いずれの得点も硬い守りからのカウンターや、セットプレーからということで、当時のマリノスらしい戦い方が存分に表現された試合内容でした。
【2003年】 1st 1位・2nd 1位・年間1位 ☆☆
2003年シーズンはあまりの劇的な幕切れにより、マリノスサポーターはもちろん、Jリーグで全体での語り草にもなっています。
1stステージは、岡田体制1年目のマリノスが制します。
続く2ndステージは、最終15節時点で1位ジュビロ磐田・2位鹿島アントラーズ・3位横浜F・マリノス・4位ジェフユナイテッド市原の4チームに優勝の可能性がある大混戦となりました。
J12ndステージ第15節【横浜F・マリノス 2 vs 1 ジュビロ磐田】
キックオフ直後の前半2分、ジュビロのジヴコヴィッチのクロスにグラウが左足で合わせて、マリノスはあっさりジュビロに先制を許します。
続く前半16分、マリノスにさらなる悲劇が。
パントキックを妨害されたGK榎本がその行為に激昂し、相手のグラウを突き飛ばす形となり一発レッドで退場に。前半早々、マリノスは10人で戦うこととなります。
しかし、試合終了後のジュビロの監督インタビューによれば、「相手が10人になったことで、安心よりも勝たなくてはいけないというプレッシャーで固くなってしまった」と。
後半5分、明らかに固さのあるジュビロディフェンスの隙を突くように、左コーナーキックに久保がヘディングで合わせる。
一旦はゴールを阻まれるも、再びマルキーニョスが頭で合わせて1-1の同点に。
後半ロスタイム、ジュビロゴール前へのロングボールに対して、マリノス・久保が持ち前の身体能力の強さで相手ディフェンダーに競り勝ちヘディング。
ボールはGKの頭上を超えてゴールへと吸い込まれる。これで2-1となりマリノスが磐田に逆転勝利しました。
一方、優勝の可能性があった2位アントラーズは、ロスタイムに同点にされレッズ相手にドロー。
また、4位ジェフはヴェルディに勝利するも勝ち点でマリノスが上回り、この試合の前は3位だったマリノスが、1995年以来8年ぶり2度目のシーズン制覇を果たしました。
最後の最後に勝利の女神がマリノスに微笑みました!!
【2004年】 1st 1位・2nd 6位・年間1位 ☆☆☆
2004年、マリノスは11勝3分1敗、勝点36という圧倒的な強さで1stステージを制し、昨年から続いてステージ優勝3連覇を成し遂げました。
しかし、続く2ndステージは6勝5分4敗、勝点23位で6位にとどまり、勝点37で2ndステージ優勝の浦和レッズとチャンピオンシップを戦います。
2004チャンピオンシップ第1戦【横浜F・マリノス 1 vs 0 浦和レッズ】日産スタジアム
12月5日に開催された第1戦は、日産スタジアムに64,899人の大観衆を集めて開催されます。
お互い何度かチャンスを作り出しますが、それぞれ惜しくもゴールを破ることができません。
そして迎えること後半21分、右からの奥のCKに対して、2002年までレッズでプレーした河合が飛び込み頭で合わせ、マリノスが待望の先取点をマークします。
その後は、同点に追いつきたいレッズがゴール前で多くのチャンスを作り出しますが、マリノスの硬いディフェンスを破ることができず、1-0のまま第1戦はマリノス勝利に終わりました。
河合のゴール最高でしたね。
スタジアムのボルテージが一気に最高潮に達した瞬間でした。
2004チャンピオンズシップ第2戦【浦和レッズ 1vs 0 横浜F・マリノス】埼玉スタジアム2002
続く12月11日の第2戦は、埼玉スタジアム2002にほぼ満席の59,715人のサポーターが集まり行われました。
序盤から積極的に攻めるレッズに対し、マリノスはしっかりこれを受け止め相手に決定機を作らせず、高い位置で奪いカウンターを仕掛ける展開に。
しかし、後半29分、スルーパスに反応してディフェンスラインの裏に抜け出そうとするエメルソンを、たまらず中西が倒していまいレッドカードにより退場。
さらに、このファールで獲得したFKを三都主が直接決め、ついにレッズが2戦トータル1-1に持ち込み、そのまま後半終了のホイッスルが吹かれて試合は延長戦に。
結局、第2戦終了後に行われたVゴール方式の延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦に突入。
その結果、マリノスが4-2でレッズを破り2年連続年間チャンピオンの座に着きました。
中西が退場した時にはさすがに腹を括りました。しかし、最後まで諦めず戦い抜き優勝を手にした選手たちには、感謝の気持ちしかありません!!!
そうそう、20年近く経った今でも、あのドゥトラのコロコロPKは鮮明に目に焼き付いています。
【2019年】 4度目の年間チャンピオン ☆☆☆☆
まだ私たちの記憶に新しい2019年、横浜F・マリノスはシーズン4度目のシャーレを手にします。
リーグ後半怒涛の追い上げを見せるマリノスは、第32節アウェイ・松本山雅戦に0-1で勝利りしリーグ1位になると、次のアウェイ・フロンターレ川崎戦では持ち前の攻撃力が爆圧してフロンターレを圧倒して1-4で勝利。
優勝争いは最終節までもつれ込みました。
J1リーグ第34節【横浜F・マリノス 3 vs 0 FC東京】日産スタジアム
マリノスにとっては、4点差以上で負けない限り優勝できる有利の状況で前半開始のホイッスル。
FC東京は是が非でも先制点を獲得しようと、FW永井を初めとして前線から激しいプレッシャーをマリノスにかけ続けます。
そのような中、前半26分、ティーラトンが放つミドルシュートが相手に当たると、ボールが大きな弧を描くようにGKの頭上を超えて相手ゴールに吸い込まれマリノスが先制。
続く後半44分、マルコスからのボールを受けたエリキがゴール前で巧みにトラップし、冷静に左足を振り抜き2点目のゴールを演出します。
しかし、後半22分にマリノスにとって思はぬアクシデント発生。
パントキックに反応してディフェンスラインの裏に飛び出した永井が、ペナルティエリア外まで飛び出してきたGKパクと1対1に。
お互いが接触して一旦はパクにイエローカードが提示されますが、その後の協議によりレッドカードに変更。パクは退場となってしまい、マリノスは10人で戦うこととなります。
2003年最終節の榎本、2004年チャンピオンシップ第2戦での中西、そしてこの試合でのパク。マリノスがタイトルを獲得する試合には、対象者が付き物ですね(苦笑)。
それでも、マリノスは浮き足立つことなく戦い続け、急遽パクに替わって入ったGK中林も、浮き足立つことなく冷静に対処しました。
そして後半32分、ハーフウェイラインからそのままドリブルで持ち上がる遠藤が、ゴール前で右足を振り抜きダメ押しの3点目がマリノスに追加。
そのままのスコアで試合終了となり、マリノスが4度目の栄冠を手にしました。ボス2年目の快挙です。
【2022年】 5度目の年間チャンピオン ☆☆☆☆☆
そして、2022年11月5日、J1リーグ第34節「ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス戦」がアウェイの地・ノエビアスタジアム神戸で優勝をかけた大一番が開催されました。
J1リーグ第34節【ヴィッセル神戸 3 vs 0 横浜F・マリノス】日産スタジアム
前半26分 エウベルGOOOOOOOOAL!
水沼のクロスに対して相手DFがクリアしたボールを、エウベルが冷静に頭で押し込みマリノス待望の先制。
前半48分 ヴィッセル ゴール
酒井の早めのクロスに武藤が頭で合わせてヴィッセルゴール。前半を1-1で折り返す。
後半8分 西村拓真GOOOOOOOOAL!
ゴール左前からの水沼のFKを相手GKがファンブル。それを見逃すことなく、西村がすかさずこぼれ球を押し込みマリノスが再びリード。
後半28分 仲川輝人GOOOOOOOOAL!
タッチライン際からの水沼のクロスに、ゴール正面に走り込んできた仲川が相手DFよりも早く右足で合わせ、優勝を手繰り寄せる決定的な3点目をゲット。
マリノスはさらにパワーアップして連覇達成を果たす!
2022年、マリノスは念願のタイトル奪取に成功。それにより、2023年は他チームから再び追われる立場となりました。
むしろ、マリノスはさらに攻撃力をパワーアップさせて連覇を重ね、今まで以上にサポーターの期待に応えてくれるに違いないでしょう。
最後までお読みいただき本当に感謝いたします。
今後も何かしらお役に立てる記事を提供させていただきますので、またお付き合いいただければ幸いです。
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