リーグ戦同様、なんとしても手にしたいタイトル「天皇杯」。しばらく優勝の感激から遠ざかっているため、ぜひ今年こそはと願わずにはいられない。ここでは、2023年6月7日(水)にニッパツ三ツ沢球技場で行われる天皇杯2回戦「横浜F・マリノスvsブリオベッカ浦安戦」のプレビューを記します。
今季ブリオベッカ浦安の戦いぶりは?
千葉県浦安市を本拠地とするブリオベッカ浦安。
2019年シーズン、ヴェルディ川崎などで活躍した都並敏史氏を監督に招聘。今季からは戦いの場を関東1部リーグからJFLに移し、Jリーグ昇格を目指して日々戦っている。
JFL順位は15位
第10節終了時点、浦安は1勝3分6敗・勝点6で15チーム中15位と最下位に低迷している。
得点数11はリーグ4番目で決して少なくはないが、失点数19はリーグ中ダントツに多く、これまでのところでは攻守のバランスに欠けている印象。
6月4日(日)に行われたJFL第10節「ブリオベッカ浦安vsソニー仙台FC戦」では、第1節東京武蔵野ユナイテッドFC戦以来2度目の複数得点を挙げ、3-2で競り勝ち今季初勝利をマークしている。
チーム内得点ランキングでは、FW村上選手、MF村越選手がそれぞれ3得点ずつ獲得し、第10節時点でチーム得点王となっている。
天皇杯1回戦
今年度の天皇杯1回戦は、昨年PK戦の末敗れた筑波大学とまたも対戦。
今年は村越選手、伊藤選手、林選手のゴールにより3-2でシーソーゲームを制し、昨年の雪辱を晴らしている。
この勝利により、2回戦は我らが横浜F・マリノスとの対戦となった。
F・マリノス天皇杯戦績
Jリーグ開幕以来、F・マリノスが天皇杯を制したのは、ご存知の通り第93回大会の1度だけ。
2013年リーグ覇者・サンフレッチェ広島を相手に、齋藤学選手と中澤佑二選手のゴールで2-0でシャットアウト勝ちしている。
その後は、第97回大会決勝戦でC大阪に敗れた準優勝が最高位だ。
ここでは、F・マリノス過去6年間の初戦の戦績を振り返る。なお、2020年は新型コロナウィルス感染防止のため、J1クラブ出場は上位2チームが準決勝からの出場となり、F・マリノスの出場はない。
過去6年間の初戦戦績
日付 | 対戦 | スコア(得点者) | 勝敗 | 最終成績 |
2022.6.1 | 2回戦 横浜F・マリノスvs鈴鹿ポイントゲッターズ | 3-0(西村拓真、小池裕太、レオ セアラ) | ◯ | 3回戦敗退 横浜F・マリノス 0-2 栃木SC |
2021.6.9 | 2回戦 横浜F・マリノスvsHONDA FC | 2-2(PK3-5)(エウベル、レオ セアラ) | ● | 2回戦敗退 |
2019.7.3 | 2回戦 横浜F・マリノスvs立命館大学 | 2-1(天野純、イッペイ シノヅカ) | ○ | R16敗退 横浜F・マリノス 1-4 鹿島アントラーズ |
2018.6.6 | 2回戦 横浜F・マリノスvsFC大阪 | 4-3(イッペイ シノヅカ、ウーゴ ヴィエイラ②、伊藤翔) | ○ | 3回戦敗退 横浜F・マリノス 2-3 ベガルタ仙台 |
2017.6.21 | 2回戦 横浜F・マリノスvsFC大阪 | 3-1(富樫敬真、前田直輝、遠藤渓太) | ○ | 準優勝 横浜F・マリノス 1-2 C大阪 |
直近6年間の初戦は4勝1敗と大きく勝ち越している。
中でも、直近の2022年、当時三浦泰年監督率いる鈴鹿戦では、西村選手・小池裕太選手・レオ セアラ選手の3発のゴールで3-0と危なげなく勝利している。
しかしながら、そのほかの初戦は、HONDA FCにPK戦の末敗れるなど拮抗した試合が多く、格下ではありながらも、天皇杯という独特な雰囲気の中で勝ち切ることの難しさを物語っている。
チャレンジャーとして戦う!
ミッドウイークの開催であり、F・マリノスは次の6月10日(土)にJ1第17節柏戦が控えていることから、大幅なターンオーバーが行われるだろう。
中でも、FWでは杉本健勇の先発がすでに明言されている。出場機会に飢えていることからも、いざピッチに立った際には本人自らのゴールはもちろん、周りを生かす彼ならではのプレーを期待したい。
そのほかのFW陣では、怪我明けの植中選手や、先日のルヴァンカップで惜しくもF・マリノス加入後初のゴールを逃した村上選手らも虎視眈々とゴールを狙う。
MF陣では、ルヴァンカップで存在感を示した榊原選手や木村選手のほか、ここのところメンバー入りから遠ざかっている井上選手たちも出場機会を目指す。もちろん、そのほかの選手たちの出場への期待も膨らむ。
しかしながら、天皇杯初戦の難しさは紹介した通り。
ましてや、ヴェルディ時代にライバル・マリノスに肉汁を舐めさせられた浦安・都並監督なら、F・マリノスを倒すべく高いモチベーションで挑んでくることは必至だ。
F・マリノスにとって天皇杯は、優勝からかなり遠ざかっていることからもチャレンジャーであることに間違いない。
負けたらあとがない天皇杯。まずは、油断することなくきっちり勝ちきり、次のステージに駒を進めたい。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
コメント